ビタミンDと不妊治療と妊娠2019.10.04更新
アクトタワークリニックでは、
血中ビタミンDの測定を行っています。
最近、血中ビタミンD濃度が低い女性は体外受精などの
不妊治療が成功する確率が低いとする研究報告は少なからずあります。
血中ビタミンD濃度が充足している女性と比べ、
不足している女性では妊娠率や妊娠継続率が低いということです。
当院では、
アメリカ内分泌学会の基準を考慮し、
血中25(OH)D濃度で
30 ng/mL以上:充足
21~29 ng/mL:少し不足(食事療法をお勧めしています。)
20 ng/mL未満:不足(サプリメントでの補充をお勧めしています。)
子宮内膜症や多嚢胞卵巣症候群などの
不妊症の原因となる疾患を持つ人は、
血中のビタミンDの濃度が低いという報告もあります。
また、銅(Cu)や亜鉛(Zn)といったミネラルの不足も、
不妊の原因となりうると考えられています。
しかしながら、ビタミンDの過剰摂取により、
体内カルシウム動態に影響を及ぼすことも考えられます。
銅や亜鉛も過剰摂取は、健康を損なうこともあります。
摂取に関しては、適度な量が求められます。
アクトタワークリニックでは、
的確な検査とサポートで
妊娠率の向上を目指しています。
参考文献
Chu J, Gallos I, Coomarasamy A. et al. Hum Reprod. 2018;33(1):65-80.
190930.pdf